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2006年9月 3日 (日)

団長閣下の暴言03 体で覚える判定方法

体で覚える判定方法

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団長閣下の暴言02 ボクは初心者マスター
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INTRODUCTION 悩める若人達

 

 たまに初心者のマスターとプレイすると、「こーゆー時は、どのくらいの達成値で、どう判定すれば良いんですか?」という質問をされることがある。いや、ちょくちょくある。

 

 ある程度慣れた奴なら、自分の体験や、知識に照らし合わせて判定方法を決めることができるが、初心者にはその体験を応用したり、数値化したりといった作業が難しいらしい。

 

 ましてや、ファンタジーや未来モノなど体験しにくいものは、どうにもならない訳だ。特に、A型の人間はこういうことにこだわる。私もそうだが。

 

 ではどうすればいいのか?

 

 体験してみればいい。ビデオや本なんて陳腐なことは言わない。君達のその体で体験するのだ。今回はその方法を、いくつか伝授しよう。

 

LESSON1ファンタジーな毎日

 

 君達の住んでいるところはどんな所だろうか?田舎、又は都会でも近所に山があるなら、君達は幸運だ。中世ファンタジーの世界を、簡単に体験できるからだ。

 

 まず、装備を整えようか。服装は何でもいい。一応、長袖の服とズボンがお勧めだが、ピンクハウス系だろうが和服だろうが一向に構わない。

 

 特にピンクハウス系はイイ。この格好で山の中、道なき道を走るのだ。ライブで、山奥の洋館から脱出する、ホラーのヒロインが体験できるではないか。普通に生活していたら、滅多にあることではないぞ。

 

 なに、以前私は必要に迫られて、スーツにトレンチコート、肩にはショルダーバックといういでたちで、10メートルほどの崖を登った事があるが、十分に登れた。

 

 一つだけ問題があったとすれば、近くの畑で作業をしていたお婆さんに、その姿を見られた事だろう。まあ、大したことではない。

 

 ・・・・驚いたろうな。

 

 その他の装備だが、ロープでもナイフでも蝋燭でも、好きなものを持って行けばよい。基準は『役に立つか』ではなく、『自分が試したいか』である。

 

 今から行うのは、サバイバルでも訓練でもない。ただの遊び、若しくは研究だ。要は、それらを使うとどうなるのかを知るのが目的なのだから、役に立つ必要は無いのだ。

 

 あるだろう?沢山。こんな機会でもない限り、使わないアイテムが。この際だから、全部試してしまえ。

 

 では続いて、山に入るときのポイントだ。

 

1.人に見られるな

 

 今から入る山が、君達のものなら別に構わないのだが、そんな奴はまずいないだろう。つまりは、その山には持ち主が存在するのだ。そこに勝手に入る以上、不法侵入には違いない。従って、山に入るときは、人に見とがめられないように、十分に注意する必要がある。

 

 ちなみに、人に見られないということは、君達が山に入ったということを、知る人間もいないという訳だ。フフ、万が一、怪我なんぞして帰れなくなっても、誰も君達を助けに来てはくれないのだ。

 

どーだ、結構緊迫感が出てきただろう?

 

2.道は使うな

 

 ファンタジーを体験するんだろう?山に沿った道から、いきなり茂みをかき分けて、そのまま登って行け。人間が造った道なんぞに頼ってはいけない。加えてこの方法だと、そんな所から登る人間がいるとは誰も思わないので、見とがめられることも少ない。

 

3.真っすぐ進め

 

 とりあえず、方向を決めて真っすぐ進め。道に行き着いても無視だ。踏み越えて行け。ランダムに登りや下り、崖などが配置されていて、森の中の移動の厳しさを痛感すること請け合いだ。

 

4.実験場所

 

 道から離れていて、少し開けた平らな場所を探そう。基準は人の邪魔が入らないこと、だ。小さな山でも、探せば結構あるはずだ。死体を埋めるならここ、という場所がベストだな。

 

5.焚き火はするな

 

 焚き火をするのはマズい。落ち葉などに引火する可能性がある上、周りに水場があったとしても、水を掬うものがないと消すのも困難だ。まあ、慣れていないと、拾ってきた枝や落ち葉に火をつけるのも、難しいのだが。

 

6.ゴミを出すな

 

 マナーとか言う以前に、中世ファンタジーの世界を体験する以上、普通にやってりゃ、キャンプのようにゴミが出るはずがないんだ。出たら、そりゃ君達が文明に毒されている証拠だ。

 

 以上だ。

 

 さあ、出かけようか。

 

LESSON2カマドウマキック

 

 さて、君達は山に入った。ここで、君達は何を試す?

 

人の目を気にせずいろいろ試すチャンスだ。ゲームでよくあるシチュエーションを、片っ端から試してしまえ。

 

 参考までに、私が過去にやった実験を紹介しよう。

 

 突然だが、小説のロードス島戦記を、読んだことがあるだろうか? その中で、主人公達がゴブリンの洞窟の前で火を焚き、煙でゴブリンを燻し出そうとするシーンがある。

 

 この作戦、昔のダンジョンものでは、定番だった(というか、実際にはもっとえげつなかった。出口に毒を塗った撒き菱を撒いたり、自分達の前に落とし穴を掘って、ゴブリンを挑発したり・・・)。

 

 でもこれは、本当にできるのだろうか?

 

 やってみた。

 

 結論。無理だ。

 

 マントで扇いだくらいでは、煙はまず中に入らない。考えてみれば当然だ。洞穴内の気温は、外部に比べて低い。対する煙は温度が高く、上に行こうとする。これではいくら扇いでも、煙は空に立ち昇るだけだ。

 

 そこで新提案。

 

 洞穴の中に2~3m入って、もう一度煙を起こす。これならば煙の退路を天井が遮るから、扇げば奥に煙が行くはずである。

 

 やってみた。

 

 成功であった。

 

 同じフロアに限れば、煙をかなり奥まで送ることができる。だがそれ以上に、(自然洞穴に限定されるものの)この作戦は大変効果があることが分かった。

 

 この手の洞穴には、想像以上に多くの小さな生き物(主に虫)が棲んでいる。煙を中に送ると大きな生き物より先に、こいつらが燻し出されて出てくるのだ。結果、何が起こったか?

 

 カマドウマの大乱舞である。

 

 これが痛い。四方八方からぶつかってくる。それも恐ろしい数がである。こんなものが、無数に鎧と体の隙間に入り込んだりしら・・・・想像するだけで体をかきむしりたくなる。私と仲間は煙ではなく、カマドウマに追われてそこから逃げ出したのだった。

 

 ちなみにこれをやったのは、近所の山中にあった20mぐらい(だったと思う。もう少し大きかった気もする)の防空壕である。

 

 崩れる恐れがあったため(5~6年経って、訪ねてみると、本当に崩れていた)、立ち入り禁止になっていたが、気にせずよく入った覚えがある。中学時代の話だ。

 

(注:洞窟内で焚き火をするのは大変危険です。絶対にやめましょう。死にます)

 

LESSON3大都会の忍者達

 

 では、残念ながら君達の棲んでいる所が都会で、周りに山がない場合。これはこれで、近代から現代、近未来サイバーパンクまで、いろいろ体験する事ができる。

 

 ターゲットの背後から忍び寄ったり、見張りや警備員の目をかいくぐって侵入したり・・・ゲーム中でも、定番のシーンだ。こんなことが、不審がられずに(?)ナチュラルにできてしまう方法がある。大抵の人は、昔やったことがあるだろう。あのチープなゲームだ。

 

 カンケリ。

 

 手っ取り早く言えば、アクティブかつオフェンシブなかくれんぼである。しかも、空き缶一つでサバイバルゲーム並の緊迫感が楽しめる。町中でエアガンを打てば迷惑だが、カンケリならまず文句を言う奴はいまい。

 

 ルールを知らない奴のために説明すると、まずフィールドの中心にジュース等の空き缶を一つ立てる。続いて鬼を一人決め、状況にもよるが20秒程度鬼が目を閉じて数える間に、他の参加者は隠れる。

 

 鬼は数え終わると参加者を探し、発見したら直ちに缶の場所に戻り、その名前を叫んで缶を踏む。発見されて缶を踏まれた者は、捕虜として缶の近くで待機する。全員が発見されたら、最初に見つかった者が次の鬼となる。

 

 ただし、全員が見つかるまでに、名前を呼ばれて缶を踏まれていない者が缶を蹴飛ばしたり、鬼が缶を踏む際に缶を倒してしまった場合、鬼は直ちに缶を立てて、もう一度目を閉じて20秒数えなければならない。

 

 その際、捕虜達も解放され、再び隠れることができる。つまり隠れる側にも、攻撃の手段があるのだ。

 

 細かいオプションルールは他にもあるが、大まかにこんな感じである。

 

 このゲーム、かなりスパイちっくである。普通のかくれんぼと違い、隠れる方も常に鬼に見つからないように移動する必要がある。そして、ギリギリまで缶に近づき、鬼が別方向を調べる一瞬の隙を突き、缶に走り込まなければならないのだ。

 

 本来は野山でやっていたと思われるゲームだが、私と仲間は住宅街のど真ん中でやっていた。比較的、車の通りの少ない三叉路の真ん中に缶を置き、隠れる場所は電信柱や、民家の庭、停車中の車の後ろ等である。

 

 特に重要なのが民家であった。日本の民家はブロック塀で囲われいてることが多く、隠れる場所には事欠かない。

 

 ただし、もちろん不法侵入になる。家主に見つかれば怒られるし、最悪、警察を呼ばれかねない。通りがかりの歩行者に不審がられてもいけない。極めて危険度が高いのだ。

 

 私はこうやって、気配の消し方、足音の消し方、隠れ方を体で覚えた。まあ、やっていたのは中学くらいまでだが、友人達の中には高校2年になっても、やっていた奴等が結構いた。

 

 漆黒の学生服の男が石垣に張り付いているシーンは、間抜けを通り越して既にシュールである。目撃した、高校の担任は本気で感動したという。

 

 これをやれ。

 

 時節柄、住宅街でやるのはまずいが、大きな公園や、大学のキャンパス等なら特に問題はないだろう。また、場所は変化に富み、遮蔽物の多い場所が望ましい。時間帯は好きにして良いが、特に深夜にやると燃える。ただし、警察には注意すること。

 

 真面目にやってみると、鬼も隠れる側もかなりハードだ。追う者と追われる者の心境、現場の戦略、防御の難しさ等が身をもって体験できる。

 

 参考にしたい状況や場所に応じて、フィールドを変えてみるのも良いだろう。建物の中など、結構くるものがあるぞ(建物内でやるときは、蹴飛ばした缶が壁などを傷つけないように、柔らかいものを缶の代わりにする)。

 

 また日中、人込みの中でやるのも、迷惑だがシチュエーションとしてはおもしろい。人間を盾にするという、滅多にない状況を作り出せるのだ。

 

 後は、アイテム。鏡を使って、塀の向こうの鬼の動きを調べるのはもう古い。画面付きのハンディカムを使え。携帯電話で連絡を取り合え。

 

 鬼はサバイバルゲーム用の赤外線感知機を使って、居場所を探れ。夜ならスターライトスコープの出番だ。懐中電灯の光でブービートラップも可だ。

 

 おお、なんてニューロなカンケリであろうか。カンケリと一口で言っても、様々なバリエーションが考えられるのだ。

 

LAST LESSON

 

 私は子供の頃、崖を見ると登りたくなるという、悪癖があった。大抵、後先考えずに登るため、降りられなくなるというオチがついたが、良き経験であった。なぜなら高所からの脱出というシチュエーションを、ライブで体験できたからだ。

 

 別に仲間に自慢するためではないから、崖を登るときは大抵一人であった。つまり誰も助けてくれない。降りられなくても、降りるしかなかった。

 

 いろいろやった。滑り落ちる。雑草の株を掴んで、ロープの代わりにする。株はすぐに抜けてしまうので、抜ける寸前に次の株を掴むのだ。ランボーばりに潅木の上に飛び降りて、クッションにしたこともある。

 

 発見は大きかった。布一枚にいかに強い防御力があるかを知ったし、登るより遥かに降りる方が難しいかも、身をもって知ったのだ。細かい発見なら無数だ。

 

 そんな、私の友人のゲーマー達は、やっぱり体育会系行動派が多かった。とにかく試せることは試してしまうのだ。

 

 例えば、T&Tにボーラという武器がある。こいつは分銅の付いた紐で、投げて相手の足に絡め、転倒させることができる。

 

 戦闘員の数が勝負を決めるT&Tにおいて、こいつはとても強力な武器だった。すると、マスターから文句が出る。ホントにそんなに便利なシロモノか?

 

 作った。試した。

 

 結論。まともに飛ばすだけで、とんでもなく練習が必要

 

 酒を飲んで酔っ払うと、どうなるのだろう(小学生時代)?ホントに闘えないのか?

 

 やってみた。

 

 結論が出る前に、親に殴られた。

 

 野外のトラップは本当に引っ掛かるものなのか?

 

 やってみた。

 

 結論。スネアはやり方次第で、けっこう引っ掛かる。また、小サイズの(直径30センチ、深さ50センチ程度)落とし穴は、かなり危険(下手をすると膝が折れる)な事も分かった。

 

 ・・・・いろいろやったものである。まあ、もっと酷いこともあるのだが、敢えて触れないでおこう。

 

 TRPGは想像で遊ぶゲームである。だが、想像は自らの体験した現実や知識をベースに構築される。もし、君達がゲームの中のシーンをリアルに想像できないのなら、疑似的にでも試すことで、それは容易なものとなるはずである。

 

 今回紹介したのは一例に過ぎない。工夫をこらせば、いくらでも現実ではない世界を疑似体験できるはずだ。

 

 では、そろそろまとめようか。

 

 今回紹介した体験は、今でも私のプレイに大きく役立っている・・・なんてこたぁほとんど無い!

 

 私かこれらの体験から導き出した結論は、一つだ。

 

 こんだけ試してもな、使うことなんてまず無いぞ。はっきり言ってなあ、行為判定の基準値なんざ適当だ。マスターならどう判定したら良いでしょうなんて聞かずに、勘で適当な数値を叫べ。

 

 ゲームをやる上で最も役に立つ経験は、数多くゲームをこなすことだ。

 

 初心者どもよ、ゲームをしろ!

次章に続く

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